ほろ苦くておいしい抹茶

本格的に寒くなってきましたね。茶釜でぐらぐらお湯を沸かせた茶室で抹茶を飲んでほっとしたいものです。

このような本格的な抹茶は少し贅沢な想像ですが、最近はお店で気軽に楽しむこともできます。抹茶味のチョコレートや抹茶ラテというものもありますね。


抹茶に用いる茶葉はてん茶といいます。
てん茶は摘んだ後そのまま乾燥させ、石臼で挽いて粉状にします。煎茶は乾燥させる前に揉むのでそこが異なる点です。

抹茶の旬は煎茶と同様に春ですが、今の時季も「口切抹茶」として旬であると言われます。
口切抹茶に用いる茶葉は八十八夜の頃に摘みとった新芽です。
この茶葉はすぐに加工せず、茶壷に詰めて密閉し、夏の間中、冷暗所で保管します。そして、旧暦の10月(現在の11月)頃に茶壺の封を切って茶葉を出し、石臼で挽くのです。

今お店に並んでいる抹茶の中には口切抹茶があるかと思います。



お茶に特有のうま味や甘味はテアニンという成分によりつくられますが、抹茶にはこのテアニンが多く含まれています。
テアニンはうま味成分であるグルタミン酸(昆布ダシなどに含まれるうま味成分)に似た構造を持ち、リラックス効果があるとも言われています。

ほっと一息いれたいときにお茶が飲みたくなるのはこのせいかもしれません。



羊かん&らくがんといっしょにいただきます。たまにはほろ苦い抹茶でお茶の時間もいいですね。