和菓子教室に参加

和菓子教室に行ってきました。
今回課題となったお菓子は花びら餅(*1)と練り切りです。
*1:花びら餅は初春に食べる伝統の和菓子です。詳しくはこちらをご覧ください。


日本人は豊かに移り変わる四季を大切にする人種だといわれますが、そのこころは和菓子にもあらわれています。
まず、季節の行事に合わせた特有の和菓子があります。例えば、桜餅、柏餅、水羊羹、花びら餅など。
また、和菓子という小さなものの中に自然や風物をあらわし、季節の移ろいを感じます。練り切りや上生菓子などがこれに当たります。今回は初春にさえずり始める鳥、うぐいすを練り切りで作ることになっています。

練り切りとは、白あんにつなぎを入れ、好みの形や色に作ったものをいいます。つなぎに使うのは、関東では求肥(*2)、関西ではつくね芋などを使用するとされています。
*2:求肥とは、もち米を粉状にしたものに水分を加えて練り甘さをつけて加熱したものです。


さて、早速和菓子教室の様子をレポートします!

席でレシピと材料をうけとりました。



練り切りは完成済みのものが用意されていました。
ちなみに練り切りの作り方は・・

☆練り切りあんの作り方
1.白あんに水を加え中火にかけながら練ります(水は白あんの10%)。
2.水分が飛んでぱさぱさの状態になったら、求肥をちぎり入れていく。
3.少量をすくって落としたとき、しっかりと山ができる硬さになったら水あめを加えて練り上げる。
4.火を止め、バットに少量ずつちぎって冷ます。
5.五分位放置した後、まとめて再びちぎって置く(この作業を3〜4回繰り返す)。
6.空気に触れないようにぴったりとラップに包んでおく。


ここから実際に行いました。

1. 練り切りあんを52gと8gにとり分け、大きい方を着色料でうぐいす色に染めていきます。



2. 白色のあんとうぐいす色のあんをそれぞれ二等分にします。
3. うぐいす色の練り切りあんをまとめて平らにし、片側を親指の腹でおさえるようにして軽く潰します。
4. 白い方の練り切りあんを小指ほどの太さの棒状にします。
5.3で潰した部分に4を乗せ、手のひらで丸く広げながら指で色の境目をこするようにしてぼかします(この作業を「張りぼかし」と呼ぶ)。
6. あんを包んで、楕円形にします。
8. 固く絞った濡れ布巾をかぶせ、きれいにしわをよせながら絞ります。
9. 黒ゴマで目をつけます。


     


そして次は花びら餅です!



こちらの写真は見本です。


お餅部分や味噌あん、ごぼうは既に準備されていました。
花びら餅のお餅部分はういろう(外郎)を使いました。ういろうは米粉などのでんぷんに砂糖を混ぜて蒸したものです。
ういろうに色をつけて、味噌あんとごぼうを包んで形作りました。
今度は一から自分で作ってみたいと思います。目にも美しく季節感のある和菓子にさらなる興味を持ちました。



こちらが実際に作った和菓子たち。
練り切りはうぐいすというよりはマンボウのようになってしまいましたが・・優しい甘さで、口の中でとろけおいしくいただきました。
花びら餅は、しっかりとしたお餅とさらっとした味噌あんの相性がよく、また、ごぼうの甘さと味噌あんのしょっぱさが絶妙なバランスでした。