「添加物の安全性〜実際の食品を例に〜」(5月17日)開催

5月17日、living design center OZONEで食育セミナー「添加物の安全性〜実際の食品を例に〜」を開催しました。
当日ご参加くださった皆さま、スタッフの皆さま、ありがとうございました。

今回は食品添加物について、以下のようなお話をしました。


●スーパーにある「無添加」と書かれた食品
表面に「○○不使用」「○○無添加」とかかれている食品の原材料表示を見て、そうした食品でもあらゆる添加物をひとつも使っていないとは限らない、ということを知りました。

●具体例(1)クッキーの添加物
クッキーの原材料表示を見て、どのような添加物が使われているかを確認しました。また、手作りクッキーの材料にある、ココアパウダー、ベーキングパウダー、バニラエッセンスは、添加物ではどれにあたるのかをクイズ形式で考えました。

●具体例(2)ハム・ソーセージの添加物
発色剤入りのベーコンと発色剤なしのベーコン(無塩せきのベーコン)を会場内で回し、発色の違いや原材料表示を比べました。
ここで、「塩せきとはどういう意味か?」というご質問をいただきました。
塩せきとは、発色剤(亜硝酸ナトリウム)を使っているハムやソーセージ、ベーコンのことを言います。それに対して発色剤を使っていないものは無塩せきと言います。「無塩せき」とはいっても、塩を使っていないということではありません。塩せきも無塩せきも、ハムやソーセージは塩漬けをして作ります。
よろしければ、関連のブログ記事「無塩せきハムに熟成ハム」もご覧ください。

●添加物の安全性
LD50(半数致死量)という指標を使い、自然毒や普通の食品中の成分、添加物の毒性の大小を比べました。次に、添加物のADI(一日摂取許容量)の決め方や、私たちが日常的に摂取している添加物の量についてお話しました。

●添加物に関する疑問 
「添加物は体の中で蓄積しないのか?」と「添加物同士は相互作用しないのか?」の二点についてお話しました。



終了後には、
「不安だと思いながら添加物が入っているものを食べるより、こういう話を聞いたら安心できる。」
「添加物の中にも危険度の大きいもの小さいものというランクはあるか?」
(LD50など指標の大小はあるが、添加物は使用基準値を設定し、摂取量を低いレベルで抑えることで安全性が担保される、というお話をしました。)
などのご感想やご質問をいただきました。