和食には日本酒

涼しくなってくると、ますます和食がおいしく感じるようになります。

そして・・そんな和食に合う飲み物は、お茶!そして、日本酒。


日本酒は米を発酵させて作る醸造酒で、日本の伝統的なお酒の一つです。



日本酒の他にビールやワインも醸造酒です。
醸造酒を蒸留させると蒸留酒となり、ウイスキー、ブランデー、焼酎など。また、醸造酒や蒸留酒に香料などを加えたものは混成酒といい、リキュールなどがあります。


日本酒は、米自体の香りが少ないので、発酵によって生成される風味をもっとも感じられるお酒だと言われています。果物や花のような香りがするものもあります。


日本酒の製造方法は一般的には次の通りです。
(1)米を精米する。
(2)水を加えて蒸す。
(3)蒸した米に麹と酒母(しゅぼ)を加えて発酵させる。酒母とは、麹に水と米を混ぜ酵母を加えて培養したもの。
(4)液体を搾りとる。
(5)ろ過し、水で希釈する。アルコール度15,16%程度。
(6)60〜65℃で火入れし、殺菌する。
(7)貯蔵し、熟成させる。
(8)再度火入れし、瓶詰めする。

発酵は10〜18℃で2〜4週間行います。
最高級のお酒である大吟醸は10℃という低温でゆっくりと発酵させます。このことで香り成分が通常の2〜5倍も生成されるそうです。


一般に多く流通しているお酒は純アルコールが添加されています。それに対して、純米酒は、米、水、麹だけで作っています。

また、上記の製造方法では、貯蔵と瓶詰めの前に火入れをして殺菌していますが、これを行わないものもあります。それは生酒と呼ばれます。生酒は酵素活性が残っているため、冷蔵保存をしてできるだけ早く飲むようにしなければなりません。


日本酒の原材料はシンプルですが、製造方法や米や麹の種類の違いなどによって多種多様な風味になります。



吟醸酒とともに季節料理を


こちらのお酒は和歌山の地酒「車坂」のひやおろしで、辛口な風味が少ししょっぱい肴にぴったり。
ひやおろしとは、春に一度目の火入れをしたお酒を貯蔵して熟成させ、秋に出して、二度目の火入れをせずに瓶詰めしたものだそうで、秋上がりとも呼ばれます。

たくさんの日本酒の中から、食材と合うお酒を選ぶのが楽しそうです。