植物と私たちの栄養源、ナッツ!

皆さんは、「ナッツ」と聞くと何を思い浮かべますか?

日本ではピーナッツやアーモンドを食べることが多いでしょうか。
英語でnutは、硬い殻に覆われた食べられる種子のことを指し、ドングリやヘーゼルナッツ、ブナの実、クリ、クルミ、ピスタチオなどがあります。



アーモンドとマカダミアナッツ


一般的に種子には発芽と初期の成長に必要な栄養が蓄えられています。
ナッツにも脂質が多く含まれるため、前史時代には重要な栄養源とされていました。
油脂類を別にすると、なんと、食品の中でもっとも重量あたりのカロリーが高いのです!確かにナッツは小さなお皿に乗る分くらいしかつままなくても、お腹いっぱいになりますよね。
その他にも、ナッツにはビタミンや食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれています。また、皮にはポリフェノールが含まれているので、ヘーゼルナッツなど皮が薄いナッツならそのまま食べるといいかもしれません。


現代ではナッツは栄養源というより、それが有する独特の風味が好まれ、多種多様に楽しまれています。おつまみとしてつまんだり、ケーキやクッキーに入れたり、チョコレートをかけたり、料理のソースやトッピングに使ったり・・。
ナッツの独特な風味は、甘さや脂っぽさ、香ばしさなど一連の香りが混じり合ってできるものです。料理やお菓子にほんの少しトッピングするだけで、大きなアクセントになります。



キャラメルヌガーはアーモンドとチョコレートの組み合わせ


このように、おいしくて栄養価も高いナッツですが、人によっては気をつけて欲しいことがあります。それはアレルギーです。
食物アレルギーの原因食品には色々ありますが、ナッツはそのひとつです。ナッツにアレルギーのある人は少なくなく、しばしば重篤な症状をまねきます。さらに、微量で発症することがあり、工場でナッツを使用していた機器で製造した別の食品を口にしただけでアレルギー症状が出た例があります。

日本でもピーナッツを加工食品に使った場合は、どんなに微量でもその旨を記載することになっています(ピーナッツの他に「落花生」と記載されることもあります)。これはアレルギー対策のためなのです。