ファットスプレッド とは?

一昨日のトランス脂肪酸に関する記事にもちらりと出てきましたが、「ファットスプレッド」というものをご存じですか?

聞きなれない方もいるかもしれませんが、実はごく当たり前に流通している食品なのです。その正体は・・・


マーガリンの仲間です。

農水省によるJAS規格では、マーガリンとファットスプレッドを合わせて「マーガリン類」としています。

このふたつの違いは油脂の含有率で、80%を超えるものがマーガリン、80%未満がファットスプレッドと呼ばれます。ファットスプレッドは水分の割合が多いため、低カロリーでソフトな食感になります。また、ファットスプレッドには、果実やチョコレート、ナッツなどの風味原料を加えることができます。


日本マーガリン工業会によるとH20年度のマーガリン類の生産量は、

●家庭用
  マーガリン  12,244t
  ファットスプレッド 48,053t

●業務用
  マーガリン  147,583t
  ファットスプレッド  30,347t


とのことで、私たちがスーパーなどで普通に見かける商品としてはマーガリンよりファットスプレッドの方が約4倍多いことが類推できます(業務用は圧倒的にマーガリンが多いので、実際に口にするのはマーガリンの方が多いかもしれませんが)。

ちなみに、近所のスーパーではマーガリンは3製品でファットスプレッドは6製品という構成でした。

商品の一括表示には「マーガリン」あるいは「ファットスプレッド」との表記が必ずしてありますので、お買い物の際に見てみてください。
‘今までマーガリンだと思っていた製品・・ファットスプレッドだったんだ〜’という発見があるかもしれませんよ!