カキの豆知識(「生食用」の方が新鮮?)

洋食屋ではカキフライ、蕎麦屋ではカキ南蛮蕎麦、オイスターバーでは生ガキ・・・

カキが美味しい季節ですね!


みなさんは、家でのお鍋にカキを使う場合、生食用と加熱調理用どちらのカキを選びますか?
「言葉通り、加熱調理用を買う」人もいれば、「新鮮そうだから生食用を買う」人もいるかもしれません。

今週はカキにまつわる豆知識をいくつかご紹介していこうと思います!


それでは、今日の豆知識をどうぞ・・


☆カキは加熱処理用より生食用の方が新鮮でおいしい?

簡潔に答えると・・
生食用の方が新鮮というわけではありません。


生食用のカキには、食品衛生法に基づく以下の基準があります。
 ・細菌数 50,000/g以下
 ・大腸菌最確数 230/100g以下
 ・腸炎ビブリオ最確数 100/g以下
 ・保存温度(冷蔵) 10℃以下
 ・保存温度(冷凍) -15℃以下
 ・採取海域の大腸菌最確数 70/100ml以下


これらの基準を満たしたものだけが生食用として流通し、それ以外は加熱処理用として流通します。

基準は鮮度についてのものではないので、生食用の方が加熱処理用より新鮮であるというわけではないのです。


また、生食用のカキは基準を満たすために滅菌海水を用いて念入りな洗浄が行われるので、加熱処理用よりもおいしさは落ちると言われることもあります。

加熱処理用のカキについては、食品の中心温度が85度以上で1分間以上の加熱を行えば、食中毒の原因となるノロウイルスの感染性はなくなるとされていますので、十分に火を通すようにしましょう。


生で食べるか煮たり焼いたりするのかで、どちらのカキを買うかを選び安全においしく楽しみたいですね。


今日のメニューにはどちらのカキを選びますか?


そのほか、カキの豆知識はこちら・・
・カキに「養殖」表示はない?
・カキを塩水で洗うのはなぜ?