石焼きいも

どこからどもなく石焼きいも屋さんの声がく聞こえてくる季節になりましたね。



熱帯アメリカ原産とされるさつまいもが日本に入ってきたのは江戸時代の初めころだと言われています。

まず琉球に入り九州各地に伝えられ、少しずつ北上していきました。
関東でさつまいもの生産が盛んになると、江戸に住む人の間で甘くて香りがよい焼きいもが評判になりました。当時はかまどや壷で焼いてお店で売っていたそうです。

その後、鉄板製の箱に小石を入れ、それでさつまいもを焼いて街の中を回るという現在も目にする形になりました(当時はリヤカーでしたが。最近はあまり見ませんね)。


さつまいもの甘みの成分には、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖がありますが、生のさつまいもには麦芽糖が含まれていません。
さつまいもを熱した小石の中に埋めてゆっくり加熱することで、さつまいもの中のアミラーゼ(デンプン分解酵素)がデンプンに作用し、麦芽糖を生成するのです!

(生しいたけにはうま味成分のグアニル酸がないけど、乾燥させると生成される・・昨日の話題となんだか似てますね)


石焼きいもに適した品種は、紅あづま、鳴門金時、ベニオトメが挙げられます。

さつまいもにはビタミンCが多く含まれており、1本(約200g)食べると1日の必要量が摂ることができます。
また、食物繊維も豊富なので腸の調子を整え便秘の方におすすめです。


い〜しや〜きも♪おいも〜おいもおいも〜♪日本の冬の風物詩です。

そういえば・・・海外でも石焼きいも、あるのでしょうか?


ありました!
中国では缶のような窯で焼くそうです。

ヨーロッパではいもではなく、焼き栗が冬の定番だとのこと。寒い冬はあったかくてほっくほくを味わいたいのですね〜。