チ・ヨ・コ・レー・ト
先日の工場見学では、チョコレートの甘い香りに包まれ、チョコレートのことをもっと知りたくなりました(工場見学の様子はこちら)。
チョコレートの原材料はカカオ豆です!
カカオは100%が輸入です。赤道直下にあるカカオ原産国の方が収穫してくれることで、私たち日本人はチョコレートを食べることができるのです。
2000年には、カカオ原産国の栽培地の環境保護とカカオ経済の発展の願いを込め、アメリカで「世界カカオ財団(WCF)」が設立されました。
この財団には、世界の主なチョコレート会社が加盟しており、政府機関と協力しながらカカオ栽培農家への技術支援や、苛酷な児童労働のない社会の実現に向けたプログラムを推進しています。
カカオは赤道南北緯20度以内の、年間平均気温が27℃以上の高温・多湿な地方(西アフリカ、東南アジア、中南米)で栽培される熱帯植物です。
カカオの実の中には、チョコレートの原料となるカカオの種子(カカオ豆)がつまっています。
カカオ豆の味は、カカオのなる木の種類や栽培する土地の土壌、気候によって異なります。チョコレートを作る際は豆をブレンドして特徴をだしていくそうです。
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チョコレートの作り方は、
カカオ豆から悪い豆やごみを取り除き、焙煎して香りと色を付ける
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カカオ豆を砕き、皮を取り除く(カカオニブ)
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さらに細かくすりつぶし、ペースト状にする(カカオマス)
*カカオマスを圧搾するとココアバターとココアケーキに分かれます。
ココアバターはホワイトチョコレートを作るのに、ココアケーキはミルクココアを作るのに使われます。
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カカオマスをベースに、ココアバタや砂糖、ミルクなどを加え、さらに細かくすりつぶして粉状にする
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長時間練り、なめらかにしていく
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温度を調整して、含まれているココアバターを安定した結晶にする
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型に流し込む
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冷却し、型からはずす
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チョコレートの品質を安定させるために、温度と湿度を調整した倉庫の中で一定期間熟成させる
出来上がりです!
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チョコレートのことを考えていたら食べたくなってしまい、ついつい・・・イラストがかわいらしいチョコレートを購入しました♪
ところで、このチョコレートのラベルにはフェアトレードと書かれています。
フェアトレードは「公正貿易」と訳されます。発展途上国の生産者に対して公正な賃金を保証した価格で商品を購入することです。現状では、一生懸命に収穫しても、安値で買い取られてしまうというアンフェアな取引がなされているのですね・・
こうしたフェアトレードの商品には、チョコレートの他に紅茶やコーヒーなどがあります。
おいしいチョコレートを食べられるのは、カカオを収穫する方がいるからです。
早速、いただきました。チョコレートのことを詳しく知ったおかげか、このチョコレートはいつものより濃厚で、まったりと重たく奥深い味わいがありました。