ソースは何でできている?
ソース・・フランス料理で白身魚や仔牛のフィレ肉にかけられている・・
ではなく、今回は日本の食卓によく登場するウスターソースのお話です。
ウスターソースはトンカツなどの揚げ物や目玉焼きにかけたりする他、デミグラスソースの隠し味に使ったりすることもあるようです。
このウスターソースは何でできているか知っていますか?
黒くて、醤油のようにさらっとしているので、その見た目から原材料を想像するのは難しいかもしれません。口に含んでみても、酸っぱいような辛いような甘いような・・
実は、ウスターソースは酢をメイン(30%)にして、その他に数種類の野菜や果物(玉ねぎやトマト、リンゴなど)のしぼり汁、そしてたくさんのスパイスなどを配合してできているのです。
本格的なデミグラスソースやカレーを作る時、たくさんのスパイスを混ぜ、りんごの果汁や玉ねぎなどと一緒に煮込んでいきますが、ウスターソースはまさにそのようにしてできているのです。だから、一言ではいいあらわせないような味わいがあり、隠し味にもいいのかもしれませんね。
また、濃厚ソース(トンカツにかけるのによく使われる)はウスターソースよりもドロっとしていますが、この理由は、ウスターソースが野菜や果物のしぼり汁を使っているのに対して、濃厚ソースでは実ごと使っているからです。
さらに、ウスターソースと濃厚ソースの中間くらいの粘度のものに中濃ソースがあります。
他にウスターソースのようにさらっとした口当たりのものに、オイスターソースというものがあります。こちらは、野菜や果物ではなくカキのエキスを使ったもので、中華料理によく使われます。
ところで、ウスターソースは味が濃いため、カロリーや塩分が高いイメージがあるかもしれません。
五訂日本食品表示成分表により、日本の食卓でよく使われる調味料である醤油とマヨネーズ、ケチャップのナトリウム(*)及びカロリーを比較すると、下表のようになりました。
*:食塩相当量(g)=ナトリウム(g)×2.54として計算できます。塩分摂取の詳細については先日の記事を見てみてください。
表.各調味料100g当たりのナトリウム及びカロリー
この中では、ナトリウムは醤油が多く、カロリーはマヨネーズが高いですね。ソースについては、どちらの項目も飛びぬけているということはありません。
とはいっても、どの調味料でも同じことですが、量が増えるとその分だけナトリウムもカロリーも増えますので、ソースのかけ過ぎには気をつけてくださいね。