柏餅

桜餅の次は・・・
4月も中旬になり、和菓子屋さんで目にする柏餅。端午の節句(こどもの日)を前にしてちらほら売られ始めています。

柏餅は上新粉とくず粉(片栗粉)を混ぜて作ったしんこ餅にあんをはさみ、柏の葉で包んだお菓子です。



柏餅が日本の歴史に登場し、端午の節句に食べられるようになったのは江戸時代(徳川九代将軍〜十代将軍の頃)だと言われています。柏餅はそれ以後年中行事の代表的な和菓子になりました。
ちなみに、端午の節句で柏餅を食べるのは関東で、関西ではちまきを食べるそうです。みなさんはどちらですか?


端午の節句は、男の子の健康と成長を祈る行事です!

柏餅を端午の節句に食べる意味は、柏餅の特徴である柏の葉にあります。
柏は落葉樹ですが、秋に葉が枯れても、新芽が出る頃までは落ちにくいという特徴があります。このことに、子どもが生まれるまで親は死なないという思いがかけられ、縁起が良いものとされていたのだそうです。
また、柏の葉は古くから食べ物を盛る食器代わり、食べ物を包んで蒸す道具として使われていたということもあります。そういえば、お餅のべたべたが手に付かなくて便利ですね。外で手を洗えないときでも食べられるし・・


柏餅にはこしあん粒あん、味噌あんなどがあります。

ここでおもしろい情報をひとつ。
柏の葉の表を内側に包むものは中身があん(こし・粒)で、葉の表を外側に包むものはは味噌という区別をするそうです。
確かめてみてください!(違った場合の補償はできませんのであしからず・・)

ちなみに、味噌あんは、砂糖を使う以前の古い調理法のなごりだそうです。味噌を使った和菓子といえば、以前ブログでご紹介した菱葩餅(ひしはなびらもち)が思い浮かびます。


この日は寒かったので、温かいほうじ茶と一緒に頂きました。柏の葉の香りがほんのり漂いました。香ばしくもさっぱりとした焙じ茶とボリュームのある柏餅の相性はばっちり。



ほっ〜としました♪
次はどんな季節の和菓子があるのかな?と思いつつ。。今後も季節の移り変わりとともに発見していきたいです!