本の紹介「食べちゃダメ?」

今回から定期的に、私たちが普段記事を書くときに参考にしている本をご紹介しようと思います。


第一回目の今回は、どなたでも気軽に読める本「食べちゃダメ?」です。弊社代表の正木英子が監修を務め、2003年に小学館から発刊されたものです(191ページ、定価1,050円)。



タイトルからは、「あれはダメ」「これもダメ」と言っている本のように感じるかもしれませんが・・「食べちゃダメ!」ではなく、「食べちゃダメ?」と疑問形なところに要注目です。

ウェブや雑誌などには、「これは危険だから食べない方がいい」という情報は多く存在しています。例えば、残留農薬食品添加物、遺伝子組換え食品など。こうした情報によって、不安に感じ何となくその食品を避けるようにしているという人は少なくないかもしれません。
「危険だ」という話は、「良い」という話よりも消費者への影響が大きいということを聞いたことがあります(これまでの自分の行動を振り返ってみると、確かにそうだという感じがします)。

だけど、数多くある「危険だ」話に引きずられて、食べる食品の幅をむやみに狭めてしまっては、むしろつまらない食生活になってしまうかもしれません。この本ではそうした不安を解決し、本当に危険なことは何なのかが分かりやすく説明されています。


本の中身は三部構成になっていて、第一章では生鮮食品や加工食品、有機農産物などの食品表示について、第二章では食品別の安全性の目安について、第三章では遺伝子組換えや添加物、食中毒対策など事例別に食品の安全性について書いてあります。
特に第二章は、すぐにでも活用できそうな話題です。
肉類、魚介類、野菜、果物、調味料、加工食品、米、飲み物、菓子類の各食品、全部で53の食品について、その安全性の目安が各見開き2ページでまとめ文とともに説明されています。
例えば、「ハム」のページには、「JAS規格のグレードが高いほど、原料肉を厳選し、添加物も制限されています。ただし、無添加の場合、保存方法に注意しましょう」というまとめ文が掲載されています。

2003年発刊なので一部古いデータも含まれますが、食の安全性の考え方を身につけるための入門書として気軽に手にとってほしい本です。