花咲く春の工芸茶

工芸茶って聞いた事ありますか?
工芸茶とは、手作業でひとつひとつ集めた茶葉を糸で縛り、その中に花を入れて丸くした中国のお茶です(花が入っていないものもあります)。

見た目はまるで毬のよう!



お茶自体は以前ブログでもご紹介したさんぴん茶(ジャスミン茶)で、ジャスミンなどの花で香りをつけたものです。
工芸茶にお湯を注ぐと、茶葉がゆっくりと開きはじめ、中から花が現れてきます♪

目でも楽しめるお茶です。なので、工芸茶を淹れる際は透明のポットを使うといいですよ。それか耐熱性のグラスに浮かべてみたり!

中国でのお茶の歴史はかなり古いですが、工芸茶の歴史は意外にも浅く、1980年代に安徽省(あんきしょう)で誕生しました。発端はここで作られた黄山緑牡丹で、当初は外国人のお土産用でした。
現在は様々な工芸茶が作られており、中国国内では結婚式のお祝いのお茶などとしても用いられているそうです。


お茶の芸術品!
綺麗なお茶といえば・・日本の手揉み茶が思い浮かびました。深緑色で針のように細く長い茶葉。お湯にいれると葉が開き摘んだときの形に戻る・・これぞ職人技です。


肌寒い今日この頃。せっかく咲いた春の花もしぼんでしまいそうです。お茶で花を咲かせて、ほっと一息つきませんか。

今回は福建省工芸茶をいただきます。中には千日紅という花が入っているとのこと・・
熱湯を150〜200ml注ぎ、2,3分待ちます。お湯を入れるとジャスミンの香りがしてきました♪



お湯を注ぎ足して3,4回飲めます。経済的でありがたい♪

他にもどんな花の工芸茶があるのか探してみたくなりました。ほんの一時、華やかな気持ちになりました。