甘ーいジャム

今回はジャムのお話です!

塩漬けと並び、砂糖をたっぷりと使ったジャムは保存性の高い食品です。旬のフルーツを使ってジャムを作り、旬が過ぎた後もその味をしばらく楽しむ・・という人もいるのではないでしょうか。


フルーツに含まれるペクチンという成分は、糖や酸と一緒に加熱をするとゲル化します。ゲル化とは、液状からゼリー状に変化し固まることですが、ジャムはこの性質を活かして作られるのです。

ペクチンは特に柑橘類の果肉に多く含まれています。


ここで、マーマレードに関する豆知識です!



JAS規格では、ジャム類は、ジャム、マーマレード、ゼリーに分かれています。
マーマレードといえば柑橘類を原料としてジャムをイメージしますが、JAS規格では果皮が含まれているかいないかで名称が変わります。果皮が含まれている場合はマーマレード、含まれておらず果汁だけを使った場合はゼリーと呼ぶのです。


ジャムを作るにはまず、フルーツを加熱してペクチンを抽出します。
次に、砂糖を加えてさっと沸騰させて水分を飛ばし濃縮します。水分を飛ばしやすいように幅の広い鍋を使い、弱火で煮詰めれば風味がよりよくなります。
最後にレモン果汁などの酸を加えます(*)。できあがりの目安は、冷たいお皿に一滴たらしてゼリー状になっているかどうかです!
最後はビンに詰め、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れます。冷えるほど固さは増していきます。
*酸を加えるとゲル化しやすくなります。せっかく作ったのにうまく固まらなかった手作りジャムは、レモン汁を加えてさっと再加熱するとよくなるかもしれません。


子どもから大人まで幅広く食べられているジャム。
パンに、ヨーグルトに、アイスクリームに・・・たまには自分で作ってみるのも楽しそうです。手前味噌ならぬ手前ジャムはいかがでしょうか。