土用の日はうなぎだけじゃない!

土用の丑の日(*)といえば、うなぎ!ですが、今回はあえてそれ以外の食べ物をご紹介しようと思います。
立春(2月4日頃)立夏(5月5日頃)立秋(8月7日頃)立冬(11月7日頃)の18日前のこと。夏の土用の日は、立秋の18日前の7月20日ころです。

土用餅です!
土用餅には力をつけ夏バテを防ぐという思いが込められています。

その起源は昔々・・、公家の間で、芋の葉の煮汁で練った餅米をまるめて味噌汁に入れたものを土用の丑の日に食べるという習慣がありました。これを食べることで、夏の病気にかからないとされていたのです。
その後、江戸時代中期に、味噌汁が姿を変え、現在の土用餅になりました。


どんなものかと言うと、別名を言うと「ああ、なんだ!」と思うかもしれませんね。

餅をこしあんでつつんだもので、一般的にはあんころもちと呼ばれています。あんが餅のころもになっていることから、「あんころももち」と呼ばれ、あんころもちと呼ばれるようになったと言われています。

現在も、関西や北陸などでは土用の丑の日にあんころもちを食べる習慣があるそうです。


さて、和菓子になくてはならない存在のあん!



写真. こしあんがおいしいあんみつ


あんの原料である小豆には、光合成によって作られる色素ポリフェノールがたくさん含まれています。ポリフェノールは病気の原因となる活性酸素を取り除く抗酸化物質が含まれていると言われています。
そのほかに小豆には食物繊維もたくさん含まれていて、腸の調子を整える作用があります。便秘の方で甘いものを食べたい場合は、洋菓子よりもあんを使った和菓子を選ぶといいかもしれません。


土用餅は土用の丑の日の前後から売られ始めるようです。