ひんやりかき氷

梅雨も明けて・・・夏本番です!
街を歩いていると真っ赤な「氷」の文字が目に入ってきます。



かき氷は、子どもから大人まで、多くの人に愛されている夏のおやつです。いちごやメロンのシロップ、抹茶、小豆やコンデンスミルクをかけたものもありますね。


かき氷の歴史は古く、平安時代の女性文豪である清少納言の「枕草子」に記載があります。金属製の器に刃物で削った氷を盛り、蔦の樹液を煮詰めた甘葛(現在のシロップのようなもの)をかけて食べていた、とのことです。
(金属製の器を使うのはやってみたいです!)

平安時代の宮廷では、家臣が氷を配るという夏の行事があり、そのために京都にはいくつもの氷室があったそうです。
氷室とは、洞窟や地面に掘った穴に、かやぶきで覆いを作って保冷する場所です。当時は製氷する技術がなかったので、冬場に自然の環境中でできた氷をここで保管して、ほかの季節も使っていたのです。

氷が人工的に作られるようになったのは明治16年頃と言われています。今はいつでも冷凍庫で氷が作れ、家でもかき氷が食べられるようになりました。


ところで、甘味処など、お店で出すかき氷の中に「天然氷使用」というものがあります。
天然氷とは一般的に、冬季の寒さで作られる氷のことを指すようです。現在日本で天然氷を作っているのは、日光(三ヶ所)、軽井沢、秩父の計五ヶ所だけだそうです。
天然氷は、池(*)を使って作ります。
*池といってももちろん自然の池ではなく、きちんと管理のされたプールのようなものです。

10月頃から池の周りの草刈りや清掃を行い、霜がおり始める頃に沢のわき水を引き込みます。
そして、冬の本格的な寒さとともに全体的に凍り始めます。この間はずっと、落ち葉などが混じらないように氷の表面を掃く作業が続きます。一日におよそ5mmずつ氷は厚くなっていき、一ヵ月程度で切り出せる厚さになるそうです。
こうして作った天然氷は、洗浄されてから出荷されます。

天然氷と普通の氷、どんな味の違いがあるのでしょうか?今度見かけたら試してみようと思います。


今日も蒸し暑く・・かき氷が食べたくなりました。



こちらはいちごのかき氷です。ジャムのような苺ソースがとてもおいしかったです♪
暑くなった体を冷ましてくれるかき氷。食べすぎには気をつけて、夏のおやつを楽しみましょう!