日本のミント

蒸し暑い毎日・・気分だけでも涼しくさわやか〜になるためのお話をします!

すーっとさわやかと言ったらミントが頭に浮かびます。

ミントはシソ科ハッカ属の植物です。ミントと言えば、ペパーミントやスペアミントなど西洋のもののイメージがありますが、実は日本にもあります!
「日本薄荷(にほんはっか)」です。和種薄荷とも呼ばれます。



さわやかな香りは全てのミントで共通していますが、少しずつ違いがあります。

スペアミントにはカルボンという香り成分が含まれ、どことなく甘い香りがします。
一方で、ペパーミントにはカルボンはほとんど含まれず、メントールが含まれます。メントールはガムでもおなじみの、特徴的なすーっとする清涼感を与えます。
日本薄荷はメントールの含有量が多いので、どちらかというとペパーミントに近いかもしれません。強い清涼感を持つことが特徴です。


カルボンとメントールはどちらもテルペン類という化合物の一種です。テルペン類は揮発性が高いため、最初に鼻に入ってくる分子である場合が多いそうです。
また、テルペン類は反応性が高く、少し加熱しただけでも変化してしまいます。もし温かい食べ物の上にミントを散らしたいときは、食べる直前に加えるとよいでしょう。


さて、薄荷はいつどこから日本にやってきたのかというと・・
薄荷は中国から九州地方に入り、江戸時代には京都などで栽培されていました。
その後、明治時代に北海道に持ちこまれました。北海道は、薄荷の栽培に適した気候なので、品種改良が進み大量生産されるようになりました。

現在食品や湿布などに使われるのは、化学的に合成されたメントールが主流で、日本薄荷の栽培は少なくなりました。

そんな日本薄荷を使用し、アイスミントティーを作ってみました。



すーっとさわやか〜な気分になりました♪