カードゲームで知る「食の安全」

小学生の間では何やらカードゲームが流行っていますね。ポケモンやらムシキングやら・・(ちょっと古い?)

今回はこちらをご紹介します!



写真. カラフルなたくさんのカード


遊びながら食の安全について知ることができるカードゲーム、その名も「食の安全カルテット」です。
このカードゲームは、厚生労働省の研究事業(平成18〜20年度)のひとつとして開発されたもので、サイト上で自由にカードと遊び方の説明が閲覧、印刷できるようになっています。


普通のトランプと同じくらいの大きさのカードには、一枚一枚にイラストが描かれています(全部で40枚)。
カードは「リスクの考え方」「食中毒」「食中毒予防」「表示」「遺伝子組換え」「農薬」「食品添加物」「健康食品」「魚」「食物アレルギー」という、食の安全に関する10グループに分類されており、それぞれ色分けされています。

各グループには4枚のカードがあります。例えば、「食中毒」のグループには、「家庭」「きのこ」「死者数」「生もの」というカードがあり、それぞれごく簡単な解説文が記されています。「生もの」のカードには、「鶏肉や牛レバーなどの、肉の生食が原因の食中毒が増えています」とあります。


遊び方は、「カルテット」というものと「神経衰弱」の二種類が提案されています。

今回は試しに「カルテット」の方で遊んでみます!カルテットという言葉はイタリア語で「四つ揃い」という意味だそうで、プレーヤーは同じグループに属するカードを4枚揃えることを目標にします。


☆カルテットの遊び方
人数は4、5人がちょうどよいそうですが、もっと多くても大丈夫です。

(1)よくきったカードを全員に一枚ずつ裏向きにして配ります。また、全員に見えるところにカード一覧を置いておきます。
(2)じゃんけんをして最初のプレーヤーを決めます。以後、その人から時計周りに進んでいきます。
(3)最初のプレーヤーは誰か一人を指名し、カード一覧を参考にして、自分が欲しいカードを持っているかどうかを聞きます。(例:「『食中毒』の『きのこ』を持っていますか?」)
(4)指名された人は聞かれたカードを持っている場合は渡さなければいけません。
(5)カードをもらえた場合はそのまま続けてプレイできるので、再び(3)を行います。このとき指名する相手は変えることができます。外れた場合は、次のプレーヤーに交代します。
(6)同じグループ(同じ色)の4枚が手元に揃ったら、「カルテット!」といい、自分の前にその4枚のカードを並べます。
(7)全員のカードがなくなったときに、もっとも多くの4枚組を並べている人が勝ちです。
(8)最後は、カードの解説にどのようなことが書かれているか、カードを持っている人が一枚一枚読み上げます。


やってみた感想は・・意外と楽しいです!

だけど、教育普及のために作られたカードゲームなので、どれだけ学べるか?ということも大切ですね。

同じ色のカードを揃えるという遊びの目標に集中しすぎると、カードにどのようなことが書かれているのかまで気が回らなくなってしまいそうです。
なので、遊び方の(8)のような、カードの中身に注意を向けるステップをどのように作るかがポイントとなると思います。例えば、自分たちで新しいキーワードを設定し、白いカードに絵や解説分を書きこんでオリジナルのカードを作ってみる、というのはいかがでしょうか?


文章だけでは少し分かりにくいと思うので・・まずは、やってみてください!