秋を感じるイチジク

旬のフルーツ、イチジク。漢字では無花果と書きます。花の無い果物・・ということですが、イチジクにも花はあります。

イチジクを食べたことのある人なら、見たことがあるはずです。


なぜなら、実の中にあるからです!
イチジクの特徴でもある、実の中のつぶつぶ、あのひとつひとつは花びらこそないものの、イチジクの花なのです。


イチジクは地中海や中東で古くから栽培されていたと言われています。記録上の最古は、5000年ほど前です。
日本にイチジクが登場したのは17世紀前半です。中国から長崎に持ち込まれ、最初は薬用植物として利用されていたそうです。その後、栽培が比較的簡単だったこともあり、甘味を楽しむフルーツとして一般に広まっていきました。



完熟したイチジクのおよそ80%は水分です。
そのため、傷みやすいことに注意が必要です。ビニール袋に入れて冷蔵庫内で保存し、できるだけ早め(一日以内)に食べるといいでしょう。
イチジクはバナナのように追熟はしないので、置いておくと甘くなるということはありません。
すぐに食べられない時は、ジャムにするといいですね。イチジクには水溶性多糖類のペクチンが豊富に含まれているので、ジャムにしやすいのです(*)。
ペクチンやジャムの作り方についてはこちらを見てみてください。

おいしいイチジクは、大きく丸みのある形で、果皮にハリと弾力があります。ヘタまで赤紫色になっているのが完熟しているしるしです。

今回は色々なフルーツと一緒にいただきます♪



生ハムと合わせてもおいしいですよね!
シックな色合いのイチジクで、深まりゆく秋を感じました。