おいしい西洋ナシ

普段は日本のナシを食べることが多いですが、西洋ナシのおいしさに開眼!ということで、今回は西洋ナシのお話をします。


ナシの起源は中国です。西洋ナシは西ヨーロッパなどへ分化し栽培されていったものです。
西洋ナシの品種はとても多く現在では4000種ほどもあるそうです。日本ではおよそ20種栽培されていますが、有名なのは「ラフランス」です。



日本にラフランスがやってきたのは明治時代です。この頃、政府が海外から輸入した果物の苗のひとつにラフランスが含まれていたのです。
その後、山形県で試験栽培が行われて一般に広がっていきましたが、1980年代頃まではおもに加工用の果物だったそうです。


今では生でもよく食べられていますね。ラフランスの旬は9〜12月です!スーパーで見かけたらぜひ買って味わってみてください。


さて・・
果物をおいしく食べるために知っておくといいこと。それは、追熟するかしないかです。
ナシはどちらでしょうか?
実は、日本ナシと西洋ナシで異なります。日本ナシは追熟しませんが、西洋ナシは追熟します。

追熟しないものは収穫後できるだけ早めに食べた方がいいけれど、追熟するものは数日置いておくとやわらかく甘くなります。詳しくはこちらをご覧ください。

西洋ナシは収穫したては香りがあまりしません。硬い状態のものを収穫し、その後追熟させる事によって皮は黄色く、果肉はやわらかく、強い香りを発するようになるのです。

追熟の条件は、18〜20℃で2、3日がよいとされています。今の季節だと、エアコンをつけていない室温くらいでしょうか。
スーパーで売られているものの多くはすでに追熟していると思いますが、まだ硬いものは数日間置いておきましょう。


ヘタのわきの部分を押してやわらかさを感じられたら、おいしく食べられる状態です。



西洋ナシは独特な食感がします。ナシらしくシャリっとしてはいるのですが、なんだかモモに近いとろりとした感じもするのです。
旬の今、甘いラフランスはいかがですか。