いちご

今回は人気のある果物、いちごのお話です。


いちごといえば、もう少し温かくなってからが旬のように思えますが、それは露地栽培でのこと。温室栽培のいちごは12月頃から出ています。

バラ科の植物であるいちごは江戸時代の末にオランダ船を通して日本にやってきました。本格的な栽培は明治時代に始まったとされています。
60年代まではいちごの旬は5〜6月でしたが、温室栽培が盛んになってからは秋頃から翌年の初夏まで出回るようになりました。



ところで、いちごの外観の特徴である表面のつぶつぶ。種だと思っている方が多いかもしれませんが、この小さなつぶは果実で、種はその中に入っています。

では、私たちがおいしく食べている赤い部分は果実ではない!?
実はこの部分は、花びらや雌しべ、雄しべなどが付く花托(かたく)が発達したものなのです。ほかに花托が食用となるものには、りんごやウメ、ももなどがあります(全てバラ科)。


いちごはバナナやミカンのようには追熟しないので、スーパーに並んでいるときが食べ頃です。買ったらなるべく早めに食べるようにしましょう。
(追熟についてはこちらをご覧ください)


それでは、おいしいいちごを選ぶポイントをご紹介します!
●ヘタがしっかりとしていて緑色が濃いもの
●つやがあり赤色が鮮やかで傷のないもの
●表面のつぶつぶがはっきりとしているもの

甘味が足りない場合は、牛乳をかけてつぶしたり、砂糖やレモン汁をかけるとおいしいですよ。



ケーキにはむしろ甘すぎないいちごの方が合いますよね!