初夏が旬の・・

突然ですが、クイズです。

このクマは何を食べているでしょうか?



五月中旬から七月初旬にかけてしか収穫できない・・・


今が旬のビワです!

クマが食べているのは動物園内になっていたビワのようで、おいしそうに食べていました。


ビワはバラ科ビワ属の常緑高木で、仁果類の一種です。
仁果類とは、花びらがつく部分である花托の一部が肥大して果肉になる果物です。リンゴやナシなどもこの仲間です。

ビワの原産地は中国とされています。
日本では江戸時代の中期頃に栽培が始まり、品種改良が重ねられ現在のビワになりました。
現在、日本のビワの生産の四割が長崎で、千葉、香川、愛媛と続きます。ビワは亜熱帯の気候で生育するのです。
(東京では家庭の庭先にビワの木があるのをよく見かけますが、東北以北では珍しい光景だったんですね。)



鮮やかなだいだい色!大きな種をやわらかくて甘い果肉が取り囲んでいます。

この色からも分かるように、ビワにはβカロテンが多く含まれています。βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。
栄養失調の人が多い国や地域では、ビタミンAが不足しているため夜盲症が多いと聞きます。夜盲症はその漢字が表す通り、うす暗くなるとものが見えなくなってしまう症状です。
この症状の予防には、ビタミンAを多く含む食品を摂取することが役立ちます。

また、ビワの葉は古くから、裏に生えている毛をとり日干しさせ、漢方薬(主に咳止め)として用いられてきたそうです。


ではここで、おいしいビワの見分け方をご紹介します!
ビワは、ヘタがしっかりしていて、果皮が産毛のような毛で覆われており、色が鮮やかなものを選ぶとよいでしょう。



購入したビワは常温で保存します(ただし、直射日光は避け、風通しのよいところで)。冷たいビワを食べたい場合は、食べる数時間前に冷蔵庫に入れ冷やすとよいでしょう。
ビワは追熟しないので、なるべく早めに食べるようにしてください。


今回は皮をむいてそのままいただきました。種が大きいので、あっという間に食べ終わってしまうのが残念です・・。
ビワはゼリーにしてもおいしいですよね。また旬の時季の間に食べたいです!