スモモもモモもモモのうち

題名をつかえずに言えますか?

今回は旬がもうすぐ終わりそうなスモモのお話です。
(多分、スーパーに行けばまだ買えると思います!)


スモモはバラ科サクラ属の落葉小高木です(ちなみにモモはバラ科モモ属)。初春に白い花を咲かせ、六月から八月中旬に出荷されます。

スモモは原産地によって大きく二つに分けられます。カスピ海沿岸コーカス地方南部の「プルーン」と、中国の「プラム」です。
日本へは奈良時代に中国からスモモが持ち込まれました。当時は「酸っぱいモモ」と言われていました。これは「酸桃→スモモ」と名前のもとになっています。
現在食べられるおいしいスモモは品種改良のたまものです。明治四年にアメリカから来日した開拓使の顧問ホーレス・ケプロン氏によって優良な苗が見つけられ、アメリカで品種改良が重ねられ、大正時代に日本に戻ってきました。



青森県産の「大石」という品種のスモモ


栄養素については、スモモはスイカと同じくカリウムが豊富に含まれています。
カリウムには利尿作用があると言われています。
イカを食べるとお手洗いに行きたくなると思いますが、スモモもそうでしょうか?(一度に食べられる量は全然違いますが・・)


日本のスモモは生で食べられますが、外国のスモモ(プルーン)は果肉が硬いので、ジャムやコンポートにしたり、乾燥させて食べることがほとんどです。
プルーンは乾燥させると糖と酸が濃縮され、褐変反応によって色が変化し、キャラメル臭やロースト臭が加わり風味が濃厚になります。



乾燥プルーンは味が濃いので、塩味の肉料理によく合います。生ハムと一緒に食べるとおいしいです!


さて、今回は日本のスモモをいただきます。
おいしいスモモの見分け方は、
・全体的に色づき、色むらがない
・果皮に傷がなく、弾力があるもの
・重みがあるもの
・ブルームが付いているもの
完熟したスモモは新聞紙などに包み冷蔵庫に保存し、できるだけ早く食べるようにしましょう!



このスモモ、うっすら白くなっているのが分かりますか?
これはブルームが付いているからです。ブルームとは、果物が果実を守るために出す成分が粉状になったものです。ブルームは新鮮なしるしですので、買い物の際には見てみてください。


果肉はあまーく、果汁たっぷり。皮と種の周りはすっぱかったです。
スモモの特徴である甘酸っぱさをぞんぶんに味わいました。
今回は大石という品種でしたが、色々な品種のスモモを食べ比べてみたいです。