夏だけど冬瓜

冬瓜は、その名前から冬が旬の野菜かな?と思っている人がいるかもしれませんが・・実は7月から9月が旬の夏野菜です!



冬瓜は皮が厚く、冷暗所に置いておけば冬まで保存できる、ということから冬瓜という名前になったとされています。(本当に冬までもつのでしょうか・・?)

冬瓜の原産地はジャワで、中国では古くから栽培されていました。日本においては平安時代の「本草和名」(*)が冬瓜の存在を示すもっとも古い文書です。
*日本最古の薬物辞典。本草とは草木や薬草のこと。

冬瓜は約95%が水分です。そのため、カロリーが低い野菜です。
栄養素としては、ビタミンCとカリウムが多く含まれています。ビタミンCは肌のしみの原因となるメラニン色素の合成を抑制すると一般に言われており、カリウムは体内のナトリウムとのバランスをとり細胞を正常に保つという機能があると言われています。


これまで旬の野菜や果物をいくつかご紹介してきましたが、共通して言えることは、野菜は旬の時季に栄養素が豊富だということです。そして、冬瓜のビタミンCやカリウムのように、旬の野菜には、人間にとってその季節に摂ると都合のいい栄養素が多く含まれていることがあります。
これからも四季折々で旬の食材の栄養素を調べていきたいと思います!


普段冬瓜はあまり買わない・・という方も、旬の今、試してみてはいかがでしょうか。
いい冬瓜のポイントは、皮が白く粉をふいているようになっていることで、これが完熟しているしるしです。均一に白くなっているものを選びましょう。
丸ごと買う場合は、しわがなく、ずっしり重いものがいいそうです。


冬瓜の味はごく淡白なので、うま味のある食材と一緒に使うのがおすすめです。食欲のなくなりがちな夏でもさっぱりと食べられます。
今回は缶詰のホタテを使って簡単な煮物にしてみました!



淡白な冬瓜にホタテのうま味がしみこんでいました。
冬瓜は色々な料理に活用できそうです。まだまだ暑い日が続くので、さっぱりとした冬瓜メニューを試してみてはいかがでしょうか♪