お茶の品種

みなさんはお茶を飲むときに品種を意識したことがありますか?


今回はお茶の品種についてのお話です。

お茶はツバキ科の多年生植物です。世界中で栽培されていますが、その品種は大きく中国種とアッサム種に分けられます。

日本では中国種のお茶、およそ100種が栽培されています。最初に登録された品種は紅茶に使われる「べにほまれ」です。
(日本の紅茶についてはこちらをご覧ください)

そして、現在もっとも多く栽培されている品種は「やぶきた」です。やぶきたは静岡で茶園を運営していた杉山彦三郎によって開発された品種で、1970〜80年代にはやぶきたを栽培する茶園がたくさん作られました。

今でもお茶は日々品種改良されています。お茶は、おいしさや品質の良さが重視されるのはもちろんですが、そのほかにも、収量性や耐寒性、耐暑性といった性質を持つ品種が各地で望まれています。

お米にコシヒカリササニシキなどがあるように、お茶にも様々な品種があるのです!特に、優良品種であるやぶきたをもとにしてたくさんの品種が開発されています。 (やぶきたはお米でいうコシヒカリのような存在でしょうか)


今回はやぶきたを親にする三種をご紹介します。
左から順に「かなやみどり」「ふくみどり」「おくひかり」です。


 



茶葉約2gをぬるめのお湯80mlで1分間抽出しました。

茶葉の見た目はどれも同じような色ですが、実際淹れて飲んでみると三者三様です!お茶は淹れて飲んでみないと分からないのだと改めて感じました。

【飲んだ感想】
●かなやみどりは、しっかりとした渋味のなかに甘味が残る。
●ふくみどりは、渋味より甘味が強い。
●おくひかりは、ほんのりと渋味がするけれどもさっぱりとしており、花のような香りがする。


たくさんの品種の中から自分の好きなお茶に出会うのが楽しみです♪