つぶつぶタピオカ

中華料理のしめのデザートといえば、何がお好みですか?
ちょっと重たい料理だったときはさっぱりと杏仁豆腐、まだ食べられそうなときはゴマ団子・・マンゴープリンもいいですね。
今回はそんな中華デザートのひとつであるタピオカについて書きたいと思います!


独特な甘さのあるココナッツミルクに沈む、半透明で小さな粒状のもの。最近は冷たいミルクティーに入れて一緒に飲むこともあります。

タピオカは何かの実であると思っている方がいるかもしれませんが、実はキャッサバという熱帯植物の根に含まれるでんぷんです。
タピオカは粒状に仕上げるほか、そのまま食品の「つなぎ」などとして使うこともあります。

粒状にしたものはタピオカパールと呼ばれます。
タピオカパールの作り方はまず、キャッサバの根から採ったでんぷんを粗く挽き、回転釜に入れて回転させ、小さな粒状にします。これを蒸した後乾燥させます。
この状態で保存され(タピオカパールとして売られています)、調理するときは煮戻して使います。
煮るとでんぷんがゲル状に変化し、乾燥して白く硬い状態からもちもちとした半透明の状態になります。この変化を糊化(こか)と言います。


なお、でんぷんといえば、ジャガイモのでんぷんやコーンスターチなどもありますが、これらは独特な匂いがあります。
一方でタピオカはあまり匂いがしないので、濃厚な味のココナッツミルクにもよくなじむのかもしれません。タピオカは風味を楽しむというよりは、つるんとした食感を楽しむ食べ物なのでしょう。


ここでタピオカの豆知識です!タピオカは食べる以外の用途としても日常生活に活躍していますが、何でしょう?

それは・・
小さな子どもが工作をするときによく使うでんぷんのりです。

昔の人は米粒をのりの代わりに使ったと言います。糊化した後、空気に触れると水分が蒸発して硬くなるというでんぷんの性質を生かして、タピオカやコーンスターチなどをのりの原料としているのです。

チューブから出したでんぷんのりを指で紙に塗って工作をして・・時間がたつとのりが乾いて指がてかてかになってしまった思い出があります。