アセロラはどんな実?

アセロラといえば・・赤くて酸っぱいジュース。

飲料としてよく用いられるアセロラですが、実際にアセロラの果実を見たことがありますか?
先日行った国際食品素材/添加物展・会議で、アセロラの果実をサンプリングしていたので、ひとついただきました!大きさは2〜3cm程度です。



写真. 乾燥して色が変わってしまいましたが、本当はさくらんぼのような赤でした


食べた瞬間、酸味が口の中に広がりました。
味は酸っぱいプラムに似ています。果実に対して種子が大きく、小さな果実に三つも種子がはいっていました!

アセロラの原産地は、西インド諸島南アメリカ北部から中央アメリカで、世界に広まったのは、15世紀にスペインやイギリスの船員が自国に持ち帰った時からです。日本に登場したのは、1958年熱帯果樹の普及に努めたヘンリー中宗根氏が沖縄へ持ち込んだのが最初と言われています。


アセロラは90%が水分で残り10%が固形分です。
水分中にはビタミンC、グルコース有機酸などが含まれています。なかでもビタミンCの含有量は100g中1700?で、果物の中では最もたくさん含まれています。

アセロラにビタミンCがたくさん含まれる理由のひとつには、紫外線の存在があると言われています。植物は紫外線から身を守るために、ビタミンCを合成し、また、アセロラは太陽の日差しが強い熱帯・亜熱帯気候で生育するため、ビタミンCが豊富になるということがあるそうなのです。

人間はビタミンCを自ら生成することはできないので、植物から摂取しなくてはなりません。しかし、ビタミンCは水溶性なので、体外へ排出されやすいという性質もあります。
この点で、アセロラはビタミンC含有量が多いうえ、体内での吸収率もよいということが分かっており、ビタミンCを効率的に摂取できる果物と言えそうです。

酸味があってさっぱりしているアセロラジュースはこれからの季節にいいですね♪