中華定番メニューの名前の由来

昨日棒棒鶏に引き続き・・中華料理の名前について調べてみました!
麻婆豆腐・青椒肉糸・回鍋肉、この三つの定番メニューの名前の由来とは・・?


●麻婆豆腐(マーボードウフ)
中華料理のなかでも、中国四川省の郷土料理である四川料理は唐辛子をたっぷりと使った辛さが特徴です。
その代表的なメニューが麻婆豆腐です。豆腐をひき肉と一緒に、唐辛子、豆板醤、鶏ガラスープなどで煮込んだものです。
麻婆豆腐の麻婆とは、麻「あばた顔」の婆「おばあさん」という意味で、麻婆豆腐を考案した人にちなんでこのような名前になったそうです。
他に、豆腐の代わりに茄子や春雨を使った麻婆茄子や麻婆春雨というものもありますが、これらは中国では別の名前が使われています。



麻婆茄子は魚香茄子と呼びます。
魚香とは、魚の風味があるということなのですが、魚を使っていないのに・・?と思われるかもしれませんね。
元々四川料理では、魚を使わずに魚のうま味を出すために、唐辛子を鮒と一緒に漬けた調味料を使っていたのです。内陸部にあり、豊富に魚があるというわけではない四川ならではの工夫といえそうです。
現在では、そうした調味料を使っているわけではない場合でも、豆板醤やニンニクなどで味をつけたものを魚香というそうです。
また、麻婆春雨は肉末粉丝と呼びます。肉末はひき肉、粉丝は春雨のことです。このように具材の名前をつなげた料理名は、肉じゃがなど和食でもありますね。


●青椒肉糸(チンジャオロースー)
肉とピーマン、タケノコの細切りを醤油や酒で味つけし、片栗粉でとろみをつけた炒め物です。これも日本で人気のあるメニューですね。
何となく想像がつくかもしれませんが、青椒はピーマン、糸は細切りのことです。日本では牛肉を使うことも多いのですが、中国では青椒肉糸といえば豚肉が一般的だそうです。


●回鍋肉(ホイコーロー
回鍋肉は、キャベツと豚肉を豆板醤や味噌などで甘辛く炒めた四川料理です。
漢字をあらためて見ると、「鍋を回す」・・?ということですが、これは「鍋に戻し入れる」という意味があるそうです。
日本では薄切りになっている豚肉を使うことが多いと思いますが、中国ではブロック状の豚肉を茹で、それを薄切りにして野菜と炒め合わせています。このように、一度茹でた肉を再度鍋に戻して加熱をする、という調理法から回鍋肉という名前がついたそうです。


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これらの料理名は日本でも有名になっていますが、中国語で書いてあるのを読んでも見当がつかない料理もありますよね。いつか中華料理のメニューを解読するためのヒントを集めてご紹介しようと思います!